2009.4.19

池形 愛

アイアンマン・チャイナ

レースの日。

晴れ。
4時前に起きて食事・準備を終えレース会場へ。
ゼッケン47。

英語が伝わらなくジェスチャーで4・7を表したけど46とナンバリングされた。
昨日預けたバイクギア・ランギアは当日は一切触ることができず。
バイクシューズをペダルに付けたい人もバイクギアからバイクシューズを取り出せずにいた。(私には関係ないけど)

よくある失敗だけど・・・
プレスイムの袋を預けた後に、あ〜!! 履いてきたスリッパに気づく。

そんなこんなでスイムスタート。
入水した手すら見えない濁り。
方向音痴の私は、どこを泳いでるのか・・・
タイムが悪かった分バイクにと思ってたら、すぐに足がつった。
伸ばし伸ばし、DHポジションなんて取れない。
せっかくの平地なのに。

両足ともつってしまって痛みに耐えることで精一杯。
何とか180キロ到着。
バイク降りたけど両足つってて座ることも歩くこともできない。
ボランティアの人7人ぐらいで必死に倒れないように支えてくれたり足をさすってくれた(中には叩いてるヤツもいたな)

そうこうしているうちに何だか遠い世界に行ってる気がした。
ほっぺたを叩かれて、鼻の下をねずまれた。目が覚めた。
担架の上でメディカルテントにいた。


中国語が飛び交い不安な中、日本語専攻している現地の大学生が電話越しにだけど通訳してくださった。
「あなたの病気は重いです。点滴を受けてください。点滴を受けたらリタイアになります」と。
直訳のため病状がイマイチ不明だったけど、制限時間まで後10時間近くあったからリタイアはしたくなかった。

数時間テントで休んでランに移りますと伝え、無理矢理点滴の液を飲まされながら休んでた。

暑かったせいか次々にテントに選手が入ってくる。
再スタートをしようとしている私は必然的にテントを出させられる。
しかし、とてもスタートできる状態ではないことに気づき不本意ながらリタイア。